皆さん、こんにちは。
カナリアペイントです。

さて、今回はタイトルにもある通り
「大工と施工管理者いないと不動産業者にどのような影響を与えるのか?」

ということで簡単に解説していきたいと思います。
皆さんは、意外と大工と施工管理者についてよく考えたことありますか?
まず、大工不足は、近年深刻な社会問題となっています。
熟練の大工が高齢化し、若手の大工は人材不足という状態により建設現場での作業効率が低下して
工期の遅延

や
建設コストの上昇

という問題が発生します。
この状況は、住宅建設だけでなく
公共工事や商業施設の建設にも大きな影響を及ぼしており
建設業界全体の課題となっています。
特に地方では
大工不足により工事の着工を延期せざるを得ないケースも増加しており
地域経済にも影響を与えています。
今後の建設業界の発展のためにも
早急な対策が求められています。
ところで、現段階で日本にどれくらいの大工がいると思いますか?
国勢調査によると
大工の人数は過去20年で半減し
2020年時点で約30万人となりました。
この減少傾向は今後も続くと予測されており
2035年前後には15万人
2040年代には10万人
を下回る可能性があります。
グラフにすると以下のようになります。

なぜ、このように大工になりたいと思う人が少なくなっているのかというと
3K(きつい、汚い、危険)

という状態を避ける人が多いためです。( ;∀;)
これだけでなく、やはり建設業界は高所での作業などもあるのにもかかわらず低収入あるとなればそりゃ、だれも希望したいとは思いませんね。。。
あ、そもそも「大工」とは何か説明します。
§大工とは
→木造住宅の建設・修繕において、建材の加工や取り付け作業を行う人材のこと。
*大工の仕事の種類について
・宮大工
・家屋大工
・造作大工
・型枠大工
など・・・

§施工管理者とは
→工事における工程管理、品質管理、原価管理、安全管理を行う人のこと。
*施工管理者の仕事の種類について
・電気工事施工管理技士
・管工事施工管理技士
・電気通信工事施工管理技士
・建設機械施工技士
など・・・
*施工管理者として働くためには国家資格である「施工管理技士」の資格を取得する必要があります。
ただ、本当に、このような熟練の大工からの技術継承がないと日本の長年培われてきた技術はどうなるのか?
もし続くとなれば
住宅の建設やリフォームに大きな影響を及ぼし
日本経済全体にもマイナスの影響を与えるリスクがあります。
その他にも、
「少子高齢化」
というのも原因の一つです。
このような影響によって不動産業者にはどのような影響を与えるのかについてお話していきます。
物件の売買をする不動産会社は
物件の数が少なくなると物件の利回りが下がったり
耐震性や耐久性に手を抜くことになり何らかの問題が発生したり
雨漏りが発生したりして建物の品質が落ちたりします。
これをまとめると
「建築コストを下げることで価格を抑える。」
ことで対策しています。
ただ、しかし人件費が高騰し建物そのもののコストが上がってしまった場合は
・土地の仕入れ価格などのほかのコストを下げるためのルートを探す
・自社施工ではなく建築を外注したりする
ことによって対策しています。
しかし、結局大工、施工管理者不足になることによって住宅購入者の負担が今まで以上に大きくなっていくことは避けられないということです。
ただ、ここまでは「大工や施工管理者不足」の話をしてきましたが
不動産業界でも
・営業職
・設計職
・施工管理職
などの人材も不足しています。
これによってやはり
「品質の低下」
や
「工事の進捗」
に直接的な影響を及ぼし、不動産物件の取り合いが起き、独占が起き価格のバランスの崩壊招く危険性があります。
ということで今回の投稿は終わりです!
また次回の投稿でお会いしましょう!